CIMによる設計:よりスマートで住みやすい街づくりへ

福岡の建設コンサルタント、株式会社マリンサポートエンジニアリングです。

本日は、我々が現在情熱を注いでおりますCIMを活用した設計等について、取り組みをご紹介します。

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CIMとは?

CIM(Construction Information Modeling)とは、建設情報モデリングの略で、建物の設計・施工・維持管理に至るまでの全ての情報を3次元モデルで統合管理する技術です。近年、このCIMが道路設計の分野でも注目を集めています。

CIMが道路設計にもたらす革新

従来の2次元図面による設計では、立体的な構造物のイメージを掴むのが難しく、設計ミスや現場でのトラブルに繋がる可能性がありました。しかし、CIMを活用することで、道路の形状や周辺環境を3次元で詳細にモデル化できるため、より正確で効率的な設計が可能になります。

CIMを活用した道路設計の具体例

  • 道路概略設計段階:
    • 線形計画: 道路の平面線形や縦断形状を3次元モデル上で検討することで、よりスムーズな交通の流れを確保できる線形計画を策定できます。
    • 走行アニメーション: 3次元モデル上で車両を走行させ、実際の運転感覚をシミュレーションすることで、運転者の視界や操作性を事前に確認できます。
  • 住民説明会:
    • VR: 仮想現実技術を活用し、住民の方々に完成後の道路を体験してもらうことで、より理解を深めてもらうことができます。
    • 景観シミュレーション: 3次元モデル上で周辺の建物や自然との調和を検討し、景観への影響を最小限に抑える設計を提案できます。
  • 詳細設計段階:
    • 構造設計: 橋梁やトンネルなどの構造物を3次元モデル上で詳細に設計することで、構造計算の精度を高め、安全な構造物を設計できます。
    • 設備設計: 排水管や照明設備などの位置や形状を3次元モデル上で確認することで、施工ミスを防止できます。
  • 施工段階:
    • 施工シミュレーション: 3次元モデル上で施工手順をシミュレーションすることで、工程の効率化や安全性の向上を図ることができます。
    • 4Dシミュレーション: 3次元モデルに時間軸を加え、施工の進捗状況を可視化することで、工程管理をより効果的に行えます。

CIMがもたらすメリット

  • 高精度な設計: 3次元モデル上で設計を行うことで、設計ミスを減らし、高精度な設計を実現できます。
  • 効率化: 設計の効率化により、工期短縮やコスト削減に繋がります。
  • 可視化: 3次元モデルで可視化することで、複雑な構造物でも分かりやすく説明できます。
  • 協働: 設計者、施工者、発注者間で情報共有がスムーズに行え、円滑なコミュニケーションが図れます。

CIM導入の課題と展望

CIMの導入には、初期投資や人材育成など、様々な課題があります。しかし、CIMを活用することで、より安全で快適な道路を効率的に建設することが可能になります。

今後、CIMはさらに進化し、AIやIoTとの連携により、より高度な設計・施工管理が実現されることが期待されます。

まとめ

CIMは、道路設計の分野において、設計の精度向上、効率化、そして住民とのコミュニケーションの円滑化に大きく貢献します。建設コンサルタントは、CIMを活用することで、よりスマートで住みやすい街づくりを実現していきます。

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